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映画の舞台を取材しています
こちらに引っ越してから1週間が経ちました。実は前々からある企画があって、取材の一環でお天気のいい日にあちこちベルリンの街を散策しています。ベルリンが舞台になった映画のロケ地を廻り、その空気を感じに行っているんです。手には地図とカメラを持ってキョロキョロ・キョロキョロ・・・。
上ばかり見ていて、昨日は自転車に乗っていたおばちゃんに怒られました。ドイツ語で憤慨 (あ、人って言葉が分からなくても、自分が何で怒られているかは分かるんですね・・・)
ベルリンは自転車と人が歩く道がきちんと分かれていて、写真の歩道のうち、右側の褐色がかった道が自転車道です。日本は自転車は車道ですよね。私はこの自転車道を本を見ながら歩いていて怒られたというわけ。自転車道だと知ってはいてもついつい歩道からはみ出してしまうんですよね・・・。
で、おもわず出た言葉が 『Oh, sorry』
ドイツ語では 『Entschuldigen Sie』。(エントシュルディゲン ズィ) 長いよぉ!ってなわけで、とっさに口をついて出るのはつい英語になってしまうというわけ。これも慣れかしら?
さて、今は主に『ベルリン・天使の詩 』(1987)、 『ラン・ローラ・ラン
』(1998)、『グッバイ、レーニン!
』(2002)、『善き人のためのソナタ
』(2006)そして『クリスチーネ・F
』(1981)などの舞台となっているエリアを探索中です。この街を舞台にしている映画は、戦争関連ものも多く、歴史的背景を深く勉強しなければ分からない、語れない作品ばかりです。また、この国やベルリンが持つ問題を多く含んでいるので、毎日勉強の日々です。
学生の頃は歴史に興味が薄く、“授業中も遠い世界で昔起こったこと”、くらいの意識で単にテストのために勉強をしていましたが、今は知りたいこと、学びたいことが沢山あります。あの頃、もっとちゃんと勉強しとくんだったな。
こちらが↓ブランデンブルク門の近くで見つけた『ラン・ローラ・ラン』の壁画。映画の中で、ローラはフリードリヒ通りやベーレン通りあたりを、こんな風に赤い髪の毛を振り乱し、今にもはだけそうなキャミソールのようなランニングシャツを着て駆け回っています。

こちらは『善き人のためのソナタ』のエンディングで、主人公が店の前を通りかかり本を買うシーンで登場する“カール・マルクス書店”の跡。実は2008年に移転してしまったようで、今は違うお店になっていました。この通りは巨大なアパート群が連なり、社会主義だった東ベルリンの姿をそのまま保存した場所。

そして、こちら↓は、『ベルリン・天使の詩 』の冒頭シーンに登場する“カイザー・ヴィルヘルム教会(左)と鐘楼(右)”。白黒映画の中で、ひときわ目を引いた個性的な建物のシーン、一度見たら忘れられませんでした。白黒映像の影響なのか、この街の闇を表現しているようにも見えるその重々しい建物が何なのか、作品を観ている時は分かりませんでした。
ベルリンで実物を目の前にした時、思わず息を呑んだのを憶えています。1943年11月23日、連合軍の爆破によってこの教会は一夜にして廃墟になりました。今も爆撃の生々しい傷跡がこの教会には刻まれていて、戦争への警告碑として保存されています。
そしてこちらが、↓同作『ベルリン・天使の詩 』で天使の棲家として描かれていた“国立図書館”。実際に中に入ってみましたが、入り口付近にはソファーもいくつか並んでいて、静寂の中サンドイッチを頬張っている人もいました。閲覧室へは図書館カードがないと入ることが出来ないようですが、映画のシーンを思い起こしながら同じ空間で同じ静寂に包まれることに意味があると感じました。
それぞれの映画のレビューと絡めながら、実際に映画の舞台となった土地に立ち、匂いを嗅ぎ、この目で見て、触って、感じたことを綴っていくつもりです。時間がかかりそうですが、『土屋晴乃シネマグラス』にも記事をUPしていくつもりですので、気長にお待ちください。
では、今日はこのへんで☆